中古車販売大手ビッグモーターの各地の店舗前の公道で街路樹が枯れたり、切られたりしていた問題で、警視庁と神奈川県警は15日午前、器物損壊の疑いで同社本社(東京都港区)の家宅捜索を始めた。
7月、川崎市川崎区。ビッグモーター川崎店前で、市が管理する道路沿いに植えられた「オオムラサキツツジ」6株が、根本から切られていることを市が確認した。
市によると、昨年10月に店側から、ツツジなどの街路樹を剪定(せんてい)して欲しいと要望があったが、市は他と比べて必要性がないとみて、「剪定はしない」と回答。その後、店側は自ら伐採していた。同社は、本部社員が店長に指示し、店舗従業員が伐採したと認めた。
市によると、同社は「市ではやらないが、こちらで剪定しても良いと言われ、切った」と説明したという。市は「根元から伐採するのは程度を超えている」として、原状回復を求めた上で、8月4日に神奈川県警に被害届を提出。県警は9月6日、同店を含む県内3店舗を家宅捜索した。
同社の各店舗による一連の街路樹伐採などの問題は、国、都道府県など道路管理者ごとに調査し、各都道府県警に被害届を提出している。国土交通省は9月13日、管理する7県の直轄国道沿いの9店舗で、伐採された街路樹の土壌から除草剤の成分が検出されたと公表した。
合言葉は「草1本残すな」
なぜ街路樹は傷つけられることになったのか。
樹木を伐採したことを認めて…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル